チャボは、我が国へは徳川の初期、唐丸とほぼ同時に、中国人よりもたらされた。その原産地は古く、インド支那にあった。テャムバ国で、チャボはチャムバのなまったものだといわれている。渡米してより、不断の努力と研究により、数多くの種類が作出された今日に至ったもので、その内種の多いことは他の鶏種に見られないことである。殊にその独特なる形態はあらゆる愛玩鶏中、高雅、端麗、しかも可憐な点は我が国のみでなく、世界的にも認められている。また日本鶏中随一の短脚小型品種で昭和16年6月18日天然記念物に指定された。 本種には内種が最も多く、その大部分は我らが先人により作られたもので、寛政時代には既に10種近く作り出されており、現在の内種の大半は文政年間に出揃っている。 本種は昔から江戸すなわち東京都内に多くの愛好家を持っている。 |
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内種 | 白色種 黒色種 真黒種 浅黄種 淡毛猩々種 桂種 猩々種 加比丹猩々種 碁石種 桜碁石種 三色碁石種 銀鈴波種 金鈴波種 源平種 鞍掛源平種 金笹種 銀笹種 白笹種 赤笹種 黄笹種 糸毛種 逆毛種 翁種 大冠種 達磨種 | |
標準体重 | ♂730g 若610グラム ♀610g 若520グラム |
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失格条項 | 一般失格条項以外特に本種に適用されるもの @標準体重より120g以上重いもの ♂♀とも同様 A内種によって失格条項がいくつかある |
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♂の体型 | 冠 | 単冠にして大きく、頭上に直立し、整然たる五歯に分裂する |
嘴 | 勁く僅かに彎曲する | |
頭 | 稍々大きくして広く、顔は円く滑らかである | |
眼 | 割合大きくよく張る | |
肉垂 | 冠に調和した大きさで、円く開き垂下する | |
耳朶 | 大きくて円く、滑らかである | |
頸 | 稍々短く、著しく後方に彎曲し、頸羽は豊かでよく肩を覆う | |
翼 | 大きくて長く、翼尖は著しく、下垂して、地面に達する | |
背 | 甚だ短く広く、蓑羽は豊かである | |
尾 | 尾羽はすこぶる大きくてよく拡張し、直立して冠尾にふれる位になる 謡羽は長くほとんど直立し徴かに彎曲する 覆尾羽は豊かで主尾羽の上に拡がる よく充実して円く 前方につき出る | |
胸 | よく充実して円く、前方につき出る | |
腹 | 短く深く緊実し、軟羽は豊かで短い | |
体駆 | 極めて短く、円くよく充実する | |
足趾 | 腿は太さ中等で極めて短く、脛は滑らかですこぶる短く、趾は小さくて直角で開帳する | |
♀の体型 | ♀の各部分の形状は、♂特有の冠、羽毛とを除き、それぞれに既当する♂の各部分の形状に同じ、ただし耳朶は中等の大きさ | |
♂♀の体色 (特殊なものを除く) |
冠・顔・肉垂・耳朶 | 鮮赤色 |
嘴 | 黄色 | |
眼 | 赤栗色 | |
脚 | 黄色 | |
参考「日本鶏大鑑」 |
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