ナナクサインコ

分  布  オーストラリア東南部とタスマニアに分布する。生息地は農地や草原、森林等で人里近くでも見られる。
形  態  大きさは30〜32cm程の中型インコで均整のとれた姿勢である。後頭部を除く頭部から頸脇、顔面、胸と赤く、またこの赤色は腹部中央部を縦に走る。頬には嘴の基部より大きな白斑がある。後頭から背にかけては黄色と黒で鱗状となり、背の下部と腰は淡緑色、尾羽は緑青色で先端は白い。赤色以外の腹面は黄色で下尾筒は赤い。翼の外側は青色で肩部は黒斑状となる。♀の配色は♂と同様であるが鈍色で小型であり判別は容易である。嘴は青味の灰色。脚は黒灰色である。
飼養管理  屋外禽舎飼いに適した中型の美しいインコであるが、飛翔することのできる大型の籠でも飼養は可能である。温和な性質で丈夫な鳥であり、寒冷地以外では禽舎でも越冬する。繁殖期には闘争心があるので他の鳥や番以外の混飼はさせぬ方がよい。また禽舎内の生木は葉を落とされたり、樹皮をむかれたりしていずれは嗄らされるのでその必要はなく、野草やイネ科の草程度の植生でよい。
飼  料  インコ用の混合飼料を主体とし、ヒマワリや麻の実、また燕麦や小麦を喜ぶ。青菜およびカルシウム補給のための塩土も与える。
繁  殖  禽舎飼いでは比較的容易に巣引きができるがその禽舎は幅よりも奥行を深くし、彼らの飛翔距離を長く取る構造がよい。巣引きは春からでまだ寒さの残る頃から営巣に入る。巣箱は25cm角で深さは50cm近くあってもよい。中には凹面をつけ、さらに階段ともいえる樹枝等を入れる。設置場所は禽舎の上部に近く、目隠しのある場所が適当である。産卵は4〜7個程で個数は多い。抱卵期間は22日程で共に育雛にあたる。通常の餌の他にパン屑やカステラ等はよい副餌となるので普段から馴らしておくとよい。この副餌は非常に有効で、雛の育ちはよい。巣立ちまでは50日程を要する。巣立ち雛は♀に似て鈍色で特に黄色は緑色がかる。産卵から巣立ちまでは約3ヶ月程かかるため、巣引き回数は多くなく、年に1〜2回で終了する。現在市場に出回っている鳥は、欧州産の鳥が多いが、国内産の鳥も若干見られる。
(原色飼鳥大鑑より)


≪ノーマル≫
所有数 ♂1
(2008年2月現在)



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